グローバル化だから


こんにちは、ShareWisの福田です。
昨今、日本において人やモノに限らず、グローバル化やボーダーレス化が叫ばれています。
企業においては、外国人の雇用率を高め、社内公用語を英語にしたり、また、実生活においては、海外製のものを使っていない人は少ないと思います。日本への流入だけではなく、海外で活躍されている日本人の方や、愛用されている日本製品、そのほかにも、サブカルチャーと呼ばれるような漫画やアニメなど日本から発信しているものも多くあります。
先日、私は「国家の品格」という本を読みました。ご存知の方も多いかと思いますが、2005年に出版され200万部以上のミリオンセラーになった本です。
本書の中で、 印象的な一節があったので、ご紹介します。

国際的に通用する人間になるには、まずは国語を徹底的に固めなければダメです。表現する手段よりも表現する内容を整える方がずっと重要なのです。英語はたどたどしくても、なまっていてもよい。内容がすべてなのです。そして、内容を豊富にするためには、きちんと国語を勉強こと、とりわけ本を読むことが不可欠なのです。

また、世界のトップエリートとは、日本人としての教養を身に着けておかないと会話がはずまないとも書かれていました。
近年、英語をしゃべることが目的化されがちですが、しゃべることよりも内容が重要であり、知識はもとより、教養が大事だと再認識させられました。
筆者は、本書を通して日本人は自然に対する繊細な感受性を持っており、「悠久の自然と儚い人生」という対比の中に美を感じる、という情緒を持っていると主張してます。
「古池や 蛙飛び込む 水の音」という日本人なら誰でも知っている松尾芭蕉の俳句があります。皆さんはどのような情景を思い浮かべますか?おそらく、古池に一匹の蛙がぴょんと飛び込む光景を想像し、その静けさを感じ取れるのではないでしょうか?しかし、日本以外の多くの国では、古い池に中に蛙が集団でドバドバと飛び込む光景を想像するそうです。
また、ある英国の外交官が「自然への感受性や美を感じる心という点で日本人に勝る国はない」とも言っています。
明治初期、多くの日本人が海外に留学し、賞賛を受けて返ってきました。多くの人は英語がまばならないものの、情緒や教養を身に着けていました。
つまり、筆者は日本人独特の情緒と呼ばれる美的感覚を大事にし、日本人としての教養を見つけることが、国際人になるには必要だと言っています。
外で活躍するためには、足元もしっかりしていかないといけないというのは、どの分野にも言えるのでは、ないでしょうか?もちろん、外を見ることも大事だと思います。しかし、外だけを見ていると足もとをすくわれます。とは言うものの、足元だけを見ていてもうまくいかなくなります。
御託はさておき、
グローバル化してきた時代だからこそ、日本人としてのアイデンティティを持って、日本の良さを再認識していきたいと思いました。

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