Webサービスリリースしても流行らねえ→オバマの朝食用シリアル作ろうぜ!から学んだこと

こんにちは。ShareWis代表の辻川です。
今回はAirbnbの創業ストーリーから学んだことを書こうと思います。
YouTubeなどの既存の教材で学べるサイトCourse Heroに「アントレプレナーシップ入門」というコースがあります。
このコースで使われているのが、Startup School 2010で講演された「Airbnbの最初の1,000日」というビデオです。

Brian Chesky – Founder of Airbnb @ Startup School 2010 (1 of 2)

Airbnbは立ち上げ直後にシリアル屋になった!?

Airbnb は、自宅の空いている部屋をユーザ同士で(有償で)貸し借りできるサービスで、2012年1月には累計500万泊を突破するなど、すごい勢いで規模を拡大しています。
そんなAirbnbも創業期は苦労の連続で、サイトのトラフィックが全く伸びない期間が長く続いていました。
そんな中、CEOのBrian Cheskyはあっと驚くような行動を実行します。
「トラフィック増えねぇ…。暇だ…。
あっ、そうだ、Airbnb (bed & breakfast)っていうくらいだから、
朝ごはん売って売上たてようぜ!

オバマのシリアルなんていいんじゃね!」
冗談に聞こえますが、Cheskyのすごいところは、実際に作っちゃったことです。

さらに、話は続きます。
「やべぇ!
オバマだけフィーチャーするなんて民主主義の精神に反してんぜ!
マケインも作るぜ!」
ということで、マケインバージョンも作っちゃってます。

さらにさらに、
「スーパーの他のシリアル買い占めたら、俺らのシリアルバカ売れすんじゃね?」
ということで実際に買い占めちゃってます。

結局、シリアル発売後もAirbnbのトラフィックは伸びず、マケインのシリアルが大量に売れ残り(オバマのシリアルは売り切れたそうです)、資金だけが減って、母親から「シリアル屋を始めたの?」と心配されるという残念な結果に終わってしまいます。

Airbnbの逆転劇が始まるのはこの後の話で、シリアルのキャンペーンとは直接の関係はないのですが、僕としてはこのCheskyの行動から、そのすんごい行動力以外に、大切なことを学べたように思います。

Airbnbのストーリーから学んだこと

それは、問題の設定と解決策の柔軟性です。
Webサービスリリース後にトラフィックが思ったほど伸びないという壁にぶち当たったら、普通ならトラフィック増に直接関係ありそうな打ち手を講じると思います。
そして、その打ち手も事業領域から常識的に考えられる、広告、PR、SEOなんかに落ち着くのが普通だと思います。
Airbnbが当時上記のような方法でアクセスを集めても、根本的な問題は解決されず、失敗に向かって全力疾走することになっていたのでしょう。
問題の設定は見えている現象から短絡的に導き出すんじゃなく、さらに、その解決策も事業領域のしばりなんて無視して、柔軟に考える必要あるんだと思います。
(実は、本当に暇で、売上が欲しかっただけだったのかもしれませんが…)
僕達ShareWisも5月31日にリリースを控えていますが、1か月後には、野田総理の味噌汁を作り、イオンで「ゆうげ」と「あさげ」を買い占めている可能性もなきにしもあらずです。
ShareWisは朝ごはんとは関係ありませんのであしからず。)
 
(辻川)
 

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