Scala関西Summit2016 #scala_ks レポート

こんにちは。
シェアウィズチーフエンジニアの国平です。
先日、Scala関西Summitが開催されました。
私個人としてスタッフという立場で関わったり、スピーカーとして発表したりしつつ、会社としてもスポンサーとしてイベントに協力しました。
今回は、そのレポートと、発表した内容の補足をしようと思います。

Scala関西Summitとは

http://summit.scala-kansai.org/
Scala関西Summitは、関西最大級のScala勉強会です。
去年が初開催だったのですが、ご好評を頂き、スポンサー各社の協力もあって、更に規模を大きくして今年も開催することができました。
参加者数、セッション数ともに去年よりも拡大して、関西におけるScalaの盛り上がりが感じられるイベントとなりました。
また、関西圏外からも多くのエンジニアが足を運んでくださって、全国的なエンジニアの交流を促せたのではないかと思います。

セッションレポート

当日は、スタッフ業であまりゆっくりとセッションを見る余裕はなかったのですが、作業の合間に見ることのできたセッションについて、雑感をまとめます。

はてなにおけるマイクロサービスとScala

昨年のScala関西Summit2015では、はてなブックマークの改修について発表がありましたが、今回は主に はてなの決済システムのマイクロサービス化とScalaへの以降について、現状の事例を発表して頂きました。
株式会社はてなでは、Mackerel、はてなブックマークに続いて決済システムもScala製ということで、着々とScala普及が進んでいるようです。
社内勉強会として、Scalaの定石を探る会という取り組みを行っているそうですが、ぜひそこでの知見を今後のScala関西Summitやその他の勉強会で共有して欲しいと感じました。

sbt再入門

Scalaを利用する際に避けて通れない、sbtというビルドツールについての発表です。
私自身も、これまで何度もsbtの設定を書いていましたが、その設定内容について深堀した内容で、改めて学ぶことが多くありました。
資料は公開されていないようですが、基本的にはsbtの公式ドキュメントの内容を解説しているので、公式ドキュメントをちゃんと読み込み直そうと思います。

Play Framework と Scala を使った開発を学べるハンズオン

以前、Scala福岡で実施されたハンズオンを関西で再演して頂きました。
PlayFrameworkのチュートリアル的なサンプルプロジェクトは、Play1系については公式で、YABEというブログエンジンを作るプロジェクトがありました。Play2系になってからは、なくなってしまっていて、残念だったのですが、このハンズオンの内容がその後継になりえるのではないかと思っています。
ハンズオンの内容がきっちりドキュメントにまとまっているので、Scala Play2を触ったことが無いという方は、是非一度、上記リンク先のドキュメントを読みながら手を動かしてみてください。

ガチのスタートアップがScala採用した結果

私自身もこのイベントでスピーカーとして、シェアウィズにおけるScala普及の現状を紹介してきました。
内容的には、昨年末に岡山で発表した内容の後日談になります。
結果的には、現時点では 昨年末からScalaの普及はほとんど進んでいないという状況です。
しかし、私の前職と現在の状況の比較や、 FEARLESS CHANGE という書籍から知見を得たので、今後またScalaに対する取り組みを考えていきたいと思います。

補足

Scalaの普及状況は進んでいませんが、会社として技術のキャッチアップが滞っているわけではありません。
会社としては、EdTech企業らしく、学ぶ姿勢をしっかりと維持しています。
それが、たまたまScala普及に繋がる形にならなかっただけで、Ruby、 Railsや ReactNative, Serverless Frameworkなど、技術的なキャッチアップやプロダクトへの反映は進んでいます。
Scalaエンジニアが増えなかっただけで、会社全体の技術力としては向上を続けています。

最後に

スタッフとして

冒頭でも述べたとおり、Scala関西Summitは昨年の開催時よりも規模が拡大しています。
これは、ひとえに関西やその他の地域も含めてScala熱の拡大、Scalaエンジニアの増加の結果だと考えています。
今年のイベントが終わったばかりですが、スタッフは打ち上げも終わらないうちから、来年の開催に思いを馳せています。
まだまだ、ScalaとScala関西Summitは盛り上がっていくので、ご興味ある方は今のうちからScalaを始めていただくと、次回のScala関西Summitを最大限楽しんでいただけると思います。

シェアウィズのエンジニアとして

Scalaの普及状況は、まだまだと言う感じですが、プロダクトの開発や運用は継続して進んでいます。
結果的に、会社としても、私個人としてもScalaでの開発・運用に関する知見が溜まっています。
もちろん、Scala以外にもRailsやReactNativeに関しても知見が溜まっています。
また機会があれば公開したいと思っています。
弊社での事例や知見に興味を持っていただければ、お声がけいただけると幸いです。

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