開発生産性向上のための3つのAI活用術(調べる・書く・任せる)

English follows Japanese. 英語の文章は後半にあります。

コードを書く・バグを直す・新しい技術を勉強する――どれもソフトウェアエンジニアの腕の見せどころですが、どれも大変な業務です。

大変な業務の頼もしい味方が生成AI。わずか数クリックでリサーチを終わらせ、コード補完まで自動化し、さらには雑務まで肩代わりしてくれる──そんな時代が到来しました。

こんにちは、エンジニアのヘンリーです。本記事では、私が日々の開発で実践している AI活用の3つのタスクを紹介します。

AIで「調べる」を秒速に

ChatGPT や Gemini は、リサーチとアイデア出しの 瞬発力 が抜群です。社内だとDevin Searchなんかも使っています。

  • 複雑な課題を要約
    エラーログや仕様書の海に溺れそうになったら、丸ごと投げて 「要点を教えて」。数行で問題の核心を掴めます。

  • アイデアのブレインストーミング
    「こんな機能を追加したい」 と相談すれば、実装アプローチやUI案を次々と提案。発想の幅が一気に広がります。

  • リソース探索
    公式ドキュメントや実装サンプルを即時に提示。リンクをたどれば深掘りもスムーズ。

  • 未知技術のキャッチアップ
    新しいフレームワークでも、「初心者向けに解説して」 と頼むだけ。概要からベストプラクティスまで、短時間で頭に入ります。

Point: “聞くは一時の恥”。AI相手なら、どんな基本的な疑問でも気兼ねなく質問できます。


最近実施したChatGPTでのリサーチ例

コードエディタのAIアシスタントで「書く」を自動化

GitHub Copilot や Cursor などの IDE統合型AI は、開発者の“相棒”として手放せません。

  • リアルタイム補完でタイピング激減
    変数名を入力した瞬間、関数の骨格や定型コードを先読み補完。手を止めることなく書き進められます。

  • よくある初期セットアップを自動生成
    ESLint の設定ファイルや CI/CD 用スクリプトなど、毎回コピペしていたテンプレートを秒で生成。

  • 潜在バグを事前に警告
    型の不整合やnulポインタの危険をその場で指摘。レビュー工数が大幅に削減されます。

  • デバッグを並走
    「なんでエラーになる?」というときに、スタックトレースを解析して原因候補を提示。解決までの迂回を防ぎます。

  • ユニットテストの自動生成
    関数を選択 → 「テストを書いて」 で、ベースとなるテストコードを生成。品質保証のハードルが下がります。

Point: 書く・直す・試すを一つのエディタで完結できるため、集中力が途切れにくいのが最大のメリットです。

Copilotでデバックしているときの例

AIエージェントで雑務を「任せる」

  • さらに一歩進んだ AIエージェント(弊社ではDevinを使っています)は、開発周辺の細かなタスクを肩代わりしてくれます。

    任せられるタスク効果
    環境構築・コマンド実行新リポジトリのセットアップやビルドを自動化。手作業を最小化。
    軽微なバグ修正Linter 警告や typo をまとめて修正。PR がすっきり。
    ドキュメント更新コード変更を検知して README や API リファレンスを追記。情報の陳腐化を防止。

    Point: 雑務の自動化で時間を削れたら、創造的なタスクへ集中 するための時間が生み出せます。

Devinに雑務をやらせている様子

おわりに ― AIで開発はもっとクリエイティブになる

AIは単なる「時短ツール」ではありません。
煩雑な作業を引き受けることで、本当に価値を生む アイデア創出・設計・ユーザー体験の磨き込みに、より多くの時間とエネルギーを割けるようになります。

開発の現場において、速度と品質の両立 は永遠のテーマ。
だからこそ―

「AIにできることはAIに任せ、人間は創造にフォーカスする」

このスタンスが、これからのエンジニアにとって最大の競争力になるはずです。
ぜひみなさんも、今日からAIを「相棒」に迎え、開発生産性を一段階引き上げてみてください。

(ヘンリー)


Improving Coding Productivity with AI

In today’s fast-paced tech world, developers often face complex challenges—whether it’s writing code, fixing bugs, or understanding unfamiliar concepts. Artificial intelligence (AI) is becoming a powerful ally in tackling these tasks, offering tools that enhance productivity and streamline the development process.


I’m Henry. Today, I’ll share how I use AI for my work

AI Chatbots for Research

Tools like ChatGPT or Gemini are great for helping you understand things quickly. You can use them to:

  • Summarize complex problems: If you’re stuck, just ask the AI to explain it simply.
  • Brainstorm new ideas: Need a creative fix or a new feature? Ask the bot!
  • Find helpful links: Get resources like documentation, tutorials, or articles.
  • Learn new things: AI can explain unfamiliar tech or tools in plain language.

Using ChatGPT to research

AI in Your Code Editor

This is where AI becomes your coding buddy! Tools like GitHub Copilot and Cursor can:

  • Suggest code: As you type, AI can guess what you want to write next.
  • Write common code: It helps build repeated parts like setup files or templates.
  • Catch bugs early: It can warn you about mistakes and suggest fixes.
  • Help with debugging: AI can explain why your code isn’t working.
  • Write unit tests: It can even write tests to make sure your code works right.

Using Copilot to help debug the code

AI Agents for Minor Tasks

Some AI tools go a step further and help with basic jobs automatically. These tools can:

  • Do boring tasks: Like setting up environments, running commands, or deploying code.
  • Fix small bugs: Some tools can fix simple problems on their own.
  • Update documentation: They can help write or edit docs as your code changes.

Using Devin to help do some minor tasks

AI is becoming a big part of software development. Whether it’s helping you learn something new, writing code faster, or taking care of small tasks, AI is changing how we work. It’s not just about speed—it also gives us more time to be creative and focus on what really matters.

(Henry)

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