オックスフォード大の授業は個別指導!?日英大学の違い

こんにちは。ShareWisの長谷川です。
最近よく叫ばれるグローバルな人材について、オックスフォードと東大で教鞭を握った方の本を読む機会があったので、自分の意見もふまえつつ紹介したいと思います。

 

卒業の要件が違うと授業のスタイルが変わる

オックスフォードでは、単位の取得が卒業の要件ではありません
シビアな論述試験の出来で卒業判定が下されるそうです。
論述試験に合格するために、チュートリアルと呼ばれる議論がメインの個別指導が行われます。
日本のような講義は存在はするものの、あくまで補助的に出たい生徒が出る、という形式だそうです。
 
学生は最終試験の合格を目指し、徹底して論理的な思考を身に付けるため、週一回行われるチュートリアルの準備として、毎回課題文献を読み、それをA4用紙10枚ほどのエッセイにまとめ、それをもとに、教師とディスカッションを行なうと言います。
 
オックスフォードの考えるグローバル人材は、「問題を解決するために論理的に思考できる人間」という風に定義されていると言えます。
それは批判的にものごとを議論し、その反省を元に、より論理的な思考を組み立てることができる人を指します。
そのようなスキルをもった人材を生み出すためには、個人指導で密に訓練しつづける必要があるのであって、その結果が高い授業料となっているんだなと感じました。
 
日本の大学の指すグローバル人材がオックスフォードのさすグローバル人材と同じなのであれば、講義を大人数でインプットする形式の授業は見直しをせまられるだろうと感じます。
大学の授業のあり方が大きく変わる可能性があります。
また、オックスフォードのものとは異なる定義のグローバル人材を目指すとしても、いずれにせよ旧態然とした大学のあり方には変化が迫られることでしょう。
MOOCsの動きなどを見ていると、このような大学の授業の変化には、何からの形でe-Leaningが取り入れられるだろうと感じています。
 
(長谷川)

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