日本のスタートアップ周辺のキャピタル環境

こんにちはShareWisで学生インターンをしている高谷です。

アメリカのベンチャー企業を取り巻く環境、とりわけシリコンバレーにおける環境と比較して
日本のスタートアップ環境はまだまだ成長が必要だと言われています。

では、何が異なるのか?

それを知ろうと思って、神戸大学の忽那教授の著書、『ベンチャーキャピタルによる新産業創造』を読ませていただきました。

その中で大きな違いとして挙げられていたのはベンチャーキャピタルのお話でした。

ベンチャーキャピタルによる新産業創造

取り上げられていたエピソードとしてGoogleのスタートアップ期の資本状況が特徴的だと言えます。

Googleは創業に際して家族・友人・エンジェルから1億円を調達しています。
ここでは、エンジェルの力が大きく、創業段階から大きな資金の調達を実現させています。

また、その将来性を見抜き、リスク覚悟でベンチャーキャピタルがリスクマネーを供給しています。
創業からわずか10カ月後に25億円も調達を達成しています。

それだけベンチャーキャピタルの目利き力や資金供給スピードが速いといえます。
アメリカ(シリコンバレー)のベンチャーキャピタルは日本のベンチャーキャピタルよりも資金供給力が約100倍大きいと言われています。

しかし、それだけではなくキャピタリストたちが積極的にハンズオンを実行していきます。

Googleには、強力なCEOであるエリックシュミットという人物がいますが、

彼はGoogleに資本を提供していたベンチャーキャピタルが独自の人脈をもとにGoogle社にマッチングさせた人物であり、
創業者ではありません。

日本ではまだまだ役員派遣のような介入方法は一般的ではありませんが、アメリカではよく行われています。
また、日本とアメリカのスタートアップ環境について
ベンチャーキャピタル以外の点は
主流となっているエグジットの方法が異なることが挙げられます。

日本ではほとんどのスタートアップが新興市場(マザーなど)に上場(IPO)することを目指す割合が高く、
M&Aによるバイアウトはほとんど実現されていません。

近年ではようやくバイアウトの件数も増え来てはいますが、割合的にはかなりまれなケースとなっています。
一方でアメリカの場合はM&Aによるバイアウトが出口戦略として掲げられるケースが多くの割合を占めています。
M&Aによってスタートアップ企業は多くのリソースをもつ買収企業の傘下に入り、
事業として拡大していくことができるようになります。
以上のように、日本とアメリカのスタートアップを取り巻く環境の相違点として

  • ベンチャーキャピタルの資金力やハンズオン介入程度
  • 目標地点となる主流なスキーム

が挙げられます。

もちろんアメリカの方法が正しいというわけではなく、国によって環境が違うので
それぞれに適した方法があるはずです。
しかし、違いを認識し、なぜ違い、どうしていくべきなのかを検討することは重要なことです。

私は忽那教授の書籍を読ませていただき、そのようなことを考えさせられました。

 

(高谷)

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