同じ職業でも国によって希少価値が違う

Linsiです。
今日は同じ職業でも国によって得られる収入が大きく異ることについて書きたいと思います。

最近、ある国際的なイベントに参加して、生まれて初めて「同時通訳者」の活躍の姿を目の当たりにしました。
8名の同時通訳者は全員女性で、当然バイリンガル。
両言語を自由に切り替え、自信溢れるその姿は、私の目には眩しく輝く女神のように映りました。

大きな刺激を受けた私は、キャリアとしての同時通訳者の道を調べてみようと思いました。
ですが、ネットで調べたところ、同時通訳者という職業が、地域差による所得格差が極めて大きいことが分かりました。

日本では、通訳や翻訳等の仕事は、殆ど派遣という扱いで、給料もスキルが必要な仕事の割りにあまり高くありません(時給1800円程度が多い)。

一方、中国ではグローバル化の影響で、同時通訳者の人材不足が日々深刻な問題になってきています。
その結果、優秀な同時通訳者は、時給5万円を上回り、もはや一番注目を集めているフリーランスの職業になっています。

さて、この格差が生じた原因はなんでしょう。

人材の価値は、ある地域でそのスキルをもった人材の飽和度を反映しているのでしょう。

日本では、帰国子女の数が多いのもありますが、先進国になってから何十年も経っているので、既に日本語を使いこなせる外国人のバイリンガルが山ほどいます。
また、日本国内でも通訳者を養成する専門学校が豊富に存在しています。
その結果、通訳のスキルをもった人材は飽和になりつつ、収入も下がってきているのでしょう。

一方、、中国では通訳のスキルをもった人材のニーズが高まっていますが、養成コースは整備されていません。
また、通訳人材候補として一番期待されている留学生に関しては、留学先で就職してしまうことが多く、帰国率が低いというのが現状です。

しばらくはこの状況が続きそうなので、中国語と他国語を話せるバイリンガルの需要は高いと思われます。


逆に中国で飽和していて、日本では希少価値が高い職業分野があります。

それは、医師です。

日本では、医師は高収入職業の代名詞的な存在です。
一方、中国では多数の医師は公務員とほとんど同じ給料で生活を送っています。
医学教育が庶民化された中国人の目から見ると、日本での医学部の学費の高さに愕然とします。
日本では国の政策として、医師の人材の飽和度が厳しく抑えられてきました。

これは極端なエリート教育が、特定のスキルをもった人材の価値に大きな影響を及ぼした例です。


上述した、スキルに対する需要の差や政策による影響がない分野としては、ITが挙げられます。
途上国であろうが、先進国であろうが、どこの国や地域でも必要とされるスキルです。
また、IT教育に関しては途上国、先進国問わず多くの国が強く推し進めています。
もちろん物価の影響は受けますが、その地域における生活費が減ることを考えれば、どのような国や地域へ行っても仕事ができると言えるのではないでしょうか。

世の中に「国境なき医師団」というものが存在しているが、「国境なきITエンジニア団」というものを全く聞いたことがないのは、そもそもからしてITエンジニアには国境がないから、と言えるのではないでしょうか。

同じような仕事をして得られる収入が大きく異る状況はなくしたいところですが、認めたくないものの、国や地域における経済の状況、歴史文化、政策等、色々な要因に左右されるのは仕方のないのが現状のようです。

(夏)

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コメント

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。