こんにちは。ShareWisの辻川です。
ShareWisで様々なプロジェクトを経験する中で、プロジェクトをうまく進めていく上で、具体的な目標を立てることがとても大切だということを最近ひしひしと感じてます。
今日は、そんなプロジェクトにおける具体的な目標の設定について、最近気づいた「守り」としての側面について紹介したいと思います。
「攻め」としての具体的目標
ダイエットをするにしても、勉強するにしても、良い結果を出すためには、具体的な目標を立てることが重要だとよく言われています。例えば、1週間目で0.5kg減量する、ですとか、毎日通勤中に◯◯の本を読む、などです。
具体的な目標は、良い結果を出すために役に立つもので、ざっと思いつくだけでも以下のような効果があります。
1. 具体的な行動につながりやすい
目標が具体的だと、そのために何をしなければならないのかが明確になります。
また、目標につながらない無駄な行動を減らすことにもなるので、効果の出る行動に集中することができます。
2. 進捗が把握できる
特に、具体的な目標が数値目標である場合、例えば1ヶ月で商品Aを50個売ろう、という目標がある場合、1週間目が5個であれば、残りの3週間でもっと頑張らないといけないということが分かりますし、逆に1週間目で40個を達成できていれば、残りの週は目標達成の観点でいえば、ある程度余裕があると言えます。
自分たちがやばい状態なのか、余裕たっぷりの状態なのかは、目標が具体的だからこそ見えてくるものです。
3. チーム内で共通の認識が生まれる
目標が具体的であればあるほど、個人毎の認識の違いは減ってきます。
チーム全体が向かうべき方向が揃い、一丸となって目標達成に取り組みやすくなります。
これら3つの効果は、より良い結果を生むために具体的な目標が効果的であるという、具体的な目標の「攻め」の側面です。
「守り」としての具体的目標
今まで僕は具体的な目標設定の効果は、先ほど述べた攻めの効果しかないと思っていました。
具体的な目標設定は、プロジェクトでより良い結果を出すために「あるといいもの」と思っていたのです。
しかし、最近経験したプロジェクトの失敗から、具体的な目標設定は、攻めの効果だけではなく、ないとダメージを喰らう「守り
」の役割もあるのだということに気づきました。
守りとしての具体的な目標設定の効果は、攻めの効果の逆を考えると分かりやすくなります。守りの効果がないと以下のようなことが起こります。
1. 無駄な作業が大量に発生する
目標が曖昧なため、何をすればいいのか分からない状況が発生してしまいます。
とは言っても何も行動を起こさないわけにもいきませんから、とりあえず暫定的に「これをしたらいいんじゃないか」と判断して行動を起こしたとしても、それが全くプロジェクトに必要のない行動であるケースが発生してしまいます。
このような状況が発生すると、何のためにやっているのか分からない、一生懸命取り組んでも無駄になってしまうという虚無感が募ります。
2. いつプロジェクトが終わるのか分からない不安に苛まれる
目標がどこにあるのかが分からない(あるいは途方もなく遠い)ので、自分たちの行動によりプロジェクトが進んでいるのかどうかが分からなくなり、徒労感ばかりが募ってしまいます。
3. 認識のズレからめちゃくちゃになる
目標がぼやけているということは、チーム間で認識にずれが生じる余地があるということです。
何をすべきか、どこまですべきかに関する認識が各人でバラバラなので、あまり重要でないと思っていたものが急に緊急の要件になったり、逆に緊急の要件と思って取り組んだものが、実はあまり重要ではなかった、という状況が起こってしまいます。
とはいっても、具体的な目標の守りの側面はなかなか認識することができないように思います。
その理由について考えてみると、目標というものを考えるときに、冒頭のダイエットや勉強の例にあったような、個人の目標というものを私達は考えがちだから、というところに原因があるのではないかと思います。
しかし、プロジェクトがチームや複数のステークホルダーが絡むと、プロジェクトの失敗により他の人に多大なダメージを与えてしまい、成功はmustで失敗は絶対に避けなければならないものである場合が多く、失敗のリスクを低減する施策を打っていくことが、個人の場合よりも重要になってきます。
みなさんも是非、何か目標を設定して取り組む必要があるときは、具体的な目標は「あればいい」だけにとどまらず「ないと困る」ものとして考えてみてはいかがでしょうか。
シェアウィズでは現在、目標を立てながら一緒に事業を推進していく仲間を募集していますので、我こそはというかたは是非コンタクトしてください!
(辻川)
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